タッチ操作ログに基づいた操作形態推定手法

平部裕子, 諏訪博彦, 荒川豊, 安本慶一: タッチ操作ログに基づいた操作形態推定手法. In: 情報処理学会論文誌, vol. 63, no. 1, pp. 45–55, 2022.

Abstract

ユーザがどのようにスマートフォンを持ち,どの指で操作しているかという情報(操作形態)が分かれば,様々な新しい応用,たとえば,操作形態に適したUI(ユーザインターフェス)への動的切替えや,ながらコンテキスト(スマートフォン操作時に行われている別行動,歩行,喫煙,食事など)の推定など,への道が拓ける可能性がある.本論文では,タッチ操作によって出力されるログに着目し,タッチやスワイプなどの操作領域や頻度からどのような操作形態かを推定する方法を提案する.そのために,Android上でアプリ横断的にタッチ操作を取得可能なTouchAnalyzerから得られた情報を特徴量とし,機械学習手法により代表的な8通りの操作形態を推定する手法を構築する.16名の実験参加者による評価実験を通じて,提案手法によって操作形態をおおむね90%のF値で推定できることが分かった.

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