混雑度可視化アプリitoconを公開

新しい生活様式の実現に向け、時差通勤・通学を促すためバス停混雑度情報可視化システムの提供開始!

九州大学大学院システム情報科学研究院ヒューマノフィリックシステム研究室(荒川豊教授・石田繁巳助教)および九州大学持続的共進化地域創成拠点(COI)は、伊都キャンパスに通う学生・教職員のためのバス停混雑度情報可視化システムを開発しました。

itoconの画面イメージ

伊都キャンパスは、教職員と学生を合わせ2万人以上が通う日本最大級のキャンパスで、学生の約35%、職員の約46%がバス(昭和バスと西鉄バス)を利用して通勤・通学しており、時間帯によってはバス停に長蛇の列ができ、バス車内も非常に混雑しています。今後の新型コロナウイルスの感染状況次第では、これから徐々にキャンパスでの研究教育活動が再開されることになりますが、感染拡大防止のため、可能な限り、時差通勤・時差通学を行い、混雑の回避をすることが望ましいと考えられます。公共交通機関利用時に、混雑する時間を避けることは、厚生労働省が発表した「新しい生活様式」にも謳われています。

そこで、伊都キャンパスに通う人がそれぞれ混雑を避ける行動を取れるように、九大学研都市駅および伊都キャンパスセンターゾーンのバス停、計4箇所の混雑度をリアルタイムに提示するシステム「itocon(いとこん)」を開発しました。itoconでは、混雑度情報が1分ごとに更新されるとともに、過去のバス発車時刻時の混雑度を確認することができるようになっています。混雑度の情報は、本学の持続的共進化地域創成拠点(COI)およびシステム情報科学研究院イメージ・メディア理解研究室によって、九大学研都市駅および学内に設置されたセンサーから取得しています。今後は、理系ゾーン、文系ゾーンなど、センサーの設置数を増やしていく予定です。